今年はラグビーワールドカップでした。
年末になると「今年1年を振り返る」みたいな番組が多くなります。
「あー、そういえばこの事件今年でしたよね。犯人は捕まったんでしょうか」
であったりとか
「今年はこれに日本国民全員が勇気づけられました」
的なもの。
さて、ラガーマンの端の端の端くれとしては、
今年は断然、ぶっちぎり、圧倒的、並ぶものなく、他が霞に見えるくらい、
ラグビー日本代表の大奮闘・大活躍振りが今年の出来事でした。
アイルランドとスコットランドをぶっ倒してワールドカップの決勝に進むなんて、
一昔前は絶対にありえなかったスからねー。いや、興奮した。
改めてラグビーの楽しさを再認識させてもらいましたわ。
何とかこの強さを継続してほしいな~。
めっちゃ強かったけど、タレントが豊富であったということも事実なわけで、
堀江、リーチ、福岡、松島といったレベルの選手が次々と出てきて欲しい。
頑張れ、若者。
それから、2試合観戦(日本戦じゃないけど)出来たのも良い思い出。
試合前から各国のサポーターがしこたま酒飲んで、ワイワイ騒いでいるのを
見ているだけでも楽しかった。
ビールばっか飲んでんのかな?と思いきや、意外と缶チューハイとか飲んでる。
買い物かごにガンガンストロングゼロを詰め込んで、陽気に買い物。
彼らは本当に楽しそうにビールを飲む。ビールを飲んで歌う、語らう、ハグする。
面白かったのは彼らの他人に対するコミュニケーションの取り方。
自国のサポーターだったら、それが他人であっても道端で普通に話しかけるのです。
最初にその光景に出くわしたときは
「この人、普通のオッサンに見えるけど、かの国では異常に顔が広い人なのか?」
と思ったのですが、そんなことなくて、そんな光景があらゆるところで。
何だったら対戦国のサポーターにも声掛け。
「よう!いい試合しようぜ!(うちが勝つけどな!)」
「おう!そっちもな!(眼中ないけどな!)」
みたいなやり取りがなされていた(のだと思う)。
日本人なら絶対にこんなことしない(出来ない)ですよね。
酒の力を借りてもやらない(べっろべろに酔払って絡みまくる人は除いて)。
そんなんされたらサラッと流すか、無視するか、距離を置きつつ適当に会話するか。
実際、自分もNZ代表のサポーターに話しかけられて、
めっちゃくちゃ挙動不審な動き&謎にニヤニヤする
というTHE JAPANESEな反応しか出来ませんでした。
これが良いか悪いかは別にして、日本にいながらちょっとした異国感というか、
他国の人の生活、振る舞いを感じることが出来たのも良い経験でした。
~試合会場までの道端でグイグイ飲む・飲む・飲む~
それから今に続くラグビーブーム。
トップリーグの試合を観にいこうと思ったらチケットが全然取れない。
まさかトップリーグのチケットが売り切れるとはねぇ。これは嬉しい悲鳴。
このブームに乗ってトップリーグも地上波でやってくれたらいいなぁ。
思い起こせば、ラグビーの冬の時代。
飲み会なんかで「ラグビーやってました~」なんていうと、
かなりの確率(7~8割くらい)で、ラグビーとアメフトを混同され、
その違いを事細かに説明していたら、
明らかに相手の顔から興味が失せていくのを感じる…。
(「こいつ絶対隣席の会話に混ざりたがってるやん…!!」)
相手は尋ねた手前、最後まで聞かないと、な姿勢(興味でなく義務)、
俺は俺で完全に相手の興味が「隣席で話されている元カノとの馴れ初めトーク」に
移っているのを肌に感じながら、
「アメフトは防具をつけて」だの「アメフトはボールを前に投げれる」だの、
最早相手の耳を超スピードで通り過ぎるだけの、相手に何も残らない言葉を発しつつ、
如何に隣席の「馴れ初めトーク」に交じっていくかを探る、あの空気。
そんな冬の時代を過ぎて、
「昔ラグビーやってました(ニヤリ)」と出来る日が来るなんて!
ありがとう!ラグビー日本代表!!